TEMPFILE
Section: User Commands (1)
Updated: 27 Jun 2012
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名前
tempfile - 安全な一時ファイルの作成
書式
tempfile [-d DIR] [-p STRING] [-s STRING] [-m MODE] [-n FILE]
[--directory=DIR] [--prefix=STRING] [--suffix=STRING] [--mode=MODE]
[--name=FILE] [--help] [--version]
説明
tempfile creates a temporary file in a safe manner. It uses
mkstemps(3) to choose the name and opens it with O_RDWR | O_CREAT |
O_EXCL. The filename is printed on standard output.
The directory in which to create the file might be searched for in this
order:
- a)
-
環境変数 TMPDIR が存在し、適切なディレクトリ名が設定されていれば、これを使用します。
- b)
-
そうでない場合、--directory 引数が指定されていて適切であれば、これを使用します。
- c)
-
そうでない場合、P_tmpdir (<stdio.h> で定義) が適切であれば、これを使用します。
- d)
-
最後に、実装で定義したディレクトリ (/tmp) を使用します。
オプション
- -d, --directory DIR
-
ファイルを DIR に配置します。
- -m, --mode MODE
-
ファイルのモードを 0600 に代えて MODE で開きます。
- -n, --name FILE
-
ファイル名として tempnam(3) に代えて FILE を使用します。このオプションを与えると、-d, -p, -s
の各オプションを無視します。
- -p, --prefix STRING
-
STRING の 5 文字までを名前の生成に使用します。
- -s, --suffix STRING
-
STRING を末尾にするファイルを生成します。
- --help
-
使用方法を標準出力に表示し、正常終了します。
- --version
-
バージョン情報を標準出力に表示し、正常終了します。
戻り値
終了ステータスが 0 は一時ファイルが正常に作成できたことを意味します。その他の終了ステータスはエラーです。
バグ
NFS パーティションでファイルを作成する際、排他作成は保証されません。tempfile は一時ディレクトリを作成できません。tempfile
は非推奨です。代わりに
mktemp(1) を使用してください。
例
-
#!/bin/sh
#[...]
t=$(tempfile) || exit
trap "rm -f -- '$t'" EXIT
#[...]
rm -f -- "$t"
trap - EXIT
exit
関連項目
tempnam(3),
mktemp(1)
翻訳
倉澤 望 <
nabetaro@debian.or.jp>, 2012
Debian JP Documentation ML <
debian-doc@debian.or.jp>