APT\-CDROM
Section: APT (8)
Updated: 30 11 月 2013
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名前
apt-cdrom - APT CD-ROM 管理ユーティリティ
概要
-
apt-cdrom [-rmfan] [-d=CDROMマウントポイント] [-o=設定文字列] [-c=設定ファイル] {add | ident | {-v | --version} | {-h | --help}}
説明
apt-cdrom
は利用可能な取得元として、APT のリストに新しい CD-ROM を追加するのに使用します。apt-cdrom
は、ディスクの構造を測定します。また、焼き損じを可能な限り補正し、インデックスファイルの確認を行います。
APT システムに手作業で CD を追加するのは難しいため、apt-cdrom
が必要になります。その上、複数の CD のディスクを 1 枚づつ、焼き損じを補正できるか評価しなければなりません。
-h
オプションや
--help
オプションを除き、以下に挙げるコマンドが必要です。
add
-
add
は、新しいディスクを取得元リストに追加します。CD-ROM デバイスのアンマウントやディスク挿入のプロンプト表示の後に、ディスクのスキャンとインデックスファイルのコピーを行います。ディスクに正しい
.disk
ディレクトリが存在しない場合、タイトルを入力するよう促します。
APT は、現在ドライブにあるディスクのトラックから取得した、CD-ROM ID を使用します。またその ID を、/var/lib/apt/cdroms.list
内のデータベースで管理します。
ident
-
格納されているファイル名と現在のディスクが同一かどうかをレポートする、デバッグツールです。
オプション
ここで設定オプションとして説明したコマンドラインオプションは、 すべて設定ファイルを使用して設定できます。 設定ファイルに書いた真偽値をとるオプションは
-f-,--no-f,
-f=no
などのようにして上書きできます。
--no-auto-detect, --cdrom
-
CD-ROM パスの自動検出を試行しません。通常、--cdrom
オプションと組み合わせて使います。設定項目:
Acquire::cdrom::AutoDetect
-d, --cdrom
-
マウントポイント - CD-ROM をマウントする場所を指定します。このマウントポイントは、/etc/fstab
に正しく設定されている必要があります。設定項目:
Acquire::cdrom::mount
-r, --rename
-
ディスクの名前変更 - ディスクのラベル変更や、指定したラベルでのラベルの上書きを行います。このオプションにより、apt-cdrom
が新しいラベルを入力するよう促します。設定項目:
APT::CDROM::Rename
-m, --no-mount
-
マウントなし -
apt-cdrom
が、マウントポイントにマウント・アンマウントしないようにします。設定項目:
APT::CDROM::NoMount
-f, --fast
-
高速コピー - パッケージファイルが妥当であると仮定し、チェックを全く行いません。このオプションは、このディスクで以前
apt-cdrom
を行っており、エラーを検出しなかった場合のみ使用すべきです。設定項目:
APT::CDROM::Fast
-a, --thorough
-
完全パッケージスキャン - 古い Debian 1.1/1.2 のディスクは、パッケージファイルが違う場所にあるため、このオプションを使う必要があるかもしれません。CD をスキャンするのに非常に時間がかかりますが、全パッケージファイルを抽出することができます。
-n, --just-print, --recon, --no-act
-
変更なし -
sources.list(5)
ファイルの変更や、インデックスファイルの書き込みを行いません。とはいえ、すべてのチェックは行います。設定項目:
APT::CDROM::NoAct
-h, --help
-
使い方の短い要約を表示します。
-v, --version
-
プログラムのバージョンを表示します。
-c, --config-file
-
設定ファイル。 使用する設定ファイルを指定します。 このプログラムは、デフォルト設定ファイルを読んでから、この設定ファイルを読みます。 この設定をデフォルト設定ファイルよりも前に読む必要がある場合、
APT_CONFIG
環境変数に指定してください。構文については
apt.conf(5)
をご覧ください。
-o, --option
-
設定オプションのセット。任意の設定オプションをセットします。 構文
-o Foo::Bar=bar
となります。 異なるオプションを設定するため、-o
と
--option
は、 複数回使用できます。
関連項目
apt.conf(5),
apt-get(8),
sources.list(5)
診断メッセージ
apt-cdrom
は正常終了時に 0 を返します。エラー時には十進の 100 を返します。
バグ
m[blue]APT バグページm[][1]
をご覧ください。 APT のバグを報告する場合は、
/usr/share/doc/debian/bug-reporting.txt
や
reportbug(1)
コマンドをご覧ください。
翻訳
倉澤 望
<nabetaro@debian.or.jp>
(2003-2006,2009-2012), Takuma Yamada
<tyamada@takumayamada.com>
(2016), Debian JP Documentation ML
<debian-doc@debian.or.jp>
この翻訳文書には未訳部分が含まれている可能性があることに 注意してください。 翻訳がオリジナルに追従できていない場合、 内容を失わないようにこのようにしています。
著者
Gunthorpe Jason[FAMILY Given]
-
[FAMILY Given]
-
注記
- 1.
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APT バグページ
-
http://bugs.debian.org/src:apt