APT\-MARK

Section: APT (8)
Updated: 11 12 月 2018
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名前

apt-mark - パッケージの各種設定の表示、設定、設定解除  

概要

apt-mark {-f=ファイル名 | {auto | manual} パッケージ... | {showauto | showmanual} [パッケージ...] } | {-v | --version} | {-h | --help}
apt-mark {hold | unhold | install | remove | purge} パッケージ... | {showhold | showinstall | showremove | showpurge} [パッケージ...]
 

説明

統合フロントエンドとして使用することができます。例えば、パッケージを自動/手動インストール済みとマークしたり、dpkg の選択を保留、インストール、削除や完全削除に変更できます。例えば apt-get dselect-upgradeaptitude によりリスペクトされています。  

自動および手動インストール済みパッケージ

パッケージをインストールすると要求し、その結果、別のパッケージが依存関係を満たすためにインストールされた場合、依存関係に自動インストール済みとマークされます。いったん自動的にインストールされたパッケージは、手動でインストールしたパッケージに依存されなくなると、そのパッケージは、例えば apt-getaptitude により削除が提案されます。

auto

auto は、パッケージを自動インストール済みとマークします。このパッケージに依存する手動でインストールされたパッケージがなくなると、このパッケージを削除します。

manual

manual は、パッケージを手動インストール済みとマークします。このパッケージに依存するほかのパッケージがなくなっても、このパッケージを自動的に削除するのを防ぎます。

minimize-manual

minimize-manual is used to mark (transitive) dependencies of metapackages as automatically installed. This can be used after an installation for example, to minimize the number of manually installed packages; or continuously on systems managed by system configuration metapackages.

showauto

showauto は、自動的にインストールされたパッケージを、パッケージごとに改行して表示します。パッケージを与えなければ、自動的にインストールされたパッケージをすべて一覧表示します。パッケージを与えた場合は、そのパッケージが自動的にインストールされている場合にのみ、表示します。

showmanual

showmanual は showauto と同様に使用できますが、手動でインストールされたパッケージの一覧を表示します。
 

オプション

-f=ファイル名, --file=ファイル名

デフォルトの場所 (設定項目: Dir::State で定義したディレクトリの extended_states) ではなく、パラメータ ファイル名 からパッケージの状態を読み書きします。
 

パッケージの変更を防ぐ

hold

hold は、パッケージを保留としてマークします。パッケージを自動的なインストール、アップグレード、削除から防ぎます。

unhold

unhold は、以前保留したパッケージを、また操作できるようキャンセルするのに使用します。

showhold

showhold は、他の show コマンドと同様に、保留されているパッケージを出力します。
 

パッケージのインストール、削除、完全削除をスケジュールする

apt-get dselect-upgrade のようないくつかのフロントエンドは、パッケージのインストール状態の事前のスケジュール変更を適用するために使用することができます。このような変更は、installremove (deinstall としても知られています) および purge オプションでスケジュールすることができます。特定のパッケージの選択は、それぞれ showinstallshowremove および showpurge で表示することができます。dpkg 選択とも呼ぶこれらの詳細については、dpkg で見つけることができます。  

オプション

-h, --help

使い方の短い要約を表示します。

-v, --version

プログラムのバージョンを表示します。

-c, --config-file

設定ファイル。 使用する設定ファイルを指定します。 このプログラムは、デフォルト設定ファイルを読んでから、この設定ファイルを読みます。 この設定をデフォルト設定ファイルよりも前に読む必要がある場合、 APT_CONFIG 環境変数に指定してください。構文については apt.conf(5) をご覧ください。

-o, --option

設定オプションのセット。任意の設定オプションをセットします。 構文 -o Foo::Bar=bar となります。 異なるオプションを設定するため、-o--option は、 複数回使用できます。
 

ファイル

/var/lib/apt/extended_states

自動インストールされたパッケージの状態一覧です。 設定項目: Dir::State::extended_states
 

関連項目

apt-get(8),aptitude(8),apt.conf(5)  

診断メッセージ

apt-mark は正常終了時に 0 を返します。エラー時には 0 以外を返します。  

バグ

m[blue]APT バグページm[][1] をご覧ください。 APT のバグを報告する場合は、 /usr/share/doc/debian/bug-reporting.txt や reportbug(1) コマンドをご覧ください。  

翻訳

倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp> (2003-2006,2009-2012), Takuma Yamada <tyamada@takumayamada.com> (2016), Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>

この翻訳文書には未訳部分が含まれている可能性があることに 注意してください。 翻訳がオリジナルに追従できていない場合、 内容を失わないようにこのようにしています。  

著者

O'Connor Mike[FAMILY Given]

[FAMILY Given]

 

注記

1.
APT バグページ
http://bugs.debian.org/src:apt


 

Index

名前
概要
説明
自動および手動インストール済みパッケージ
オプション
パッケージの変更を防ぐ
パッケージのインストール、削除、完全削除をスケジュールする
オプション
ファイル
関連項目
診断メッセージ
バグ
翻訳
著者
注記