PWCK
Section: Maintenance Commands (8)
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名前
pwck - パスワードファイルが正しいかどうか検査する
書式
pwck [
-sr] [
passwd shadow]
説明
pwck コマンドはシステムの認証情報が正しいかどうか検査する。
/etc/passwd と
/etc/shadow
各ファイルのすべてのエントリに対し、
各フィールドの書式が正しいか、
そのデータが有効なものかどうかを検証する。
書式が正しくないエントリや、
修正不能な誤りを含むエントリは削除するようプロンプトを出す。
各々のエントリに対して
- フィールドの数が正しいか
- ユーザ名に重複がないか
- ユーザやグループの ID が正しいか
- プライマリグループが正しいか
- ホームディレクトリが正しいか
- ログインシェルが正しいか
がチェックされる。
フィールドの数が間違っていたり、
グループ名が重複しているのは致命的なエラーである。
フィールドの数が正しくない場合、
ユーザーはそのエントリ行を削除するよう促される。
削除に同意しなかった場合は、それ以降のチェックは行われない。
重複したグループ名があった場合も削除を促されるが、
この場合は削除しなくてもそれ以降のチェックは続行される。
他のすべてのエラーに対しては警告がなされる。
usermod コマンドを実行してそのエラーを修正すると良いだろう。
/etc/passwd ファイルを操作するコマンドは、
壊れたエントリや重複したエントリを変更できない。
そのような際に誤りのあるエントリを削除するには
pwck を用いるとよい。
オプション
デフォルトでは
pwck は
/etc/passwd ファイルと
/etc/shadow に対して動作する。
passwd パラメータと
shadow パラメータを用いて、
別のファイルを選択することもできる。
さらに
-r フラグを指定すれば、
リードオンリーモードでコマンドを実行することもできる。
この場合、変更を行うかどうかはユーザへ問い合わされず、
自動的に
no と回答される。
pwck は
/etc/passwd と
/etc/shadow
のエントリを UID でソートすることもできる。
ソートモードで動作させるには
-s フラグを与える。
この場合チェックは行われず、単にソートするだけである。
ファイル
/etc/passwd - ユーザーアカウント情報
/etc/shadow - 暗号化されたパスワード情報
/etc/group - グループ情報
関連項目
group(5),
passwd(5),
shadow(5),
usermod(8)
返り値
pwck コマンドは以下の値を返して終了する:
- 0
-
成功
- 1
-
構文エラー
- 2
-
誤ったパスワードエントリーが存在する
- 3
-
パスワードファイルをオープンできない
- 4
-
パスワードファイルをロックできない
- 5
-
パスワードファイルを更新出来ない
著者
Julianne Frances Haugh (
jockgrrl@ix.netcom.com)