SAVELOG
Section: Maintenance Commands (8)
Updated: 30 Dec 2017
Page Index
名前
savelog - ログファイルの保存
書式
savelog [-m mode] [-u user] [-g group] [-t] [-p] [-c cycle] [-l] [-j]
[-J] [-1 .. -9] [-C] [-d] [-l] [-r rolldir] [-n] [-q] [-D dateformat]
file ...
説明
savelog コマンドは、古いファイルのコピーを保存し、オプションで圧縮を行います。
file
の古いバージョンは、以下のように名前がつきます。
-
file.<number><compress_suffix>
<number> は版番号です。0 が最も新しくなります。版番号が > 0 の場合、
-l
を指定して抑制しない限り圧縮します。版番号 0 は、プロセスがまだ I/O のために開いている可能性があるため、圧縮しません。ファイルを
cycle 版までしか保存しません。
ファイルがまだ存在せず、-t を与えられると、ファイルを生成します。
ファイルが存在し、ファイルの長さが 0 バイトより大きい場合、以下のアクションを実行します。
- 1)
-
版番号ファイルを循環します。版 file.2 を版 file.3 に移動し、版 file.1 を版
file.2 に移動する、などのようにします。最後に版 file.0 を版 file.1 に移動し、file
を削除します。圧縮名・非圧縮名ともに -l に関係なく循環します。見つからない版ファイルは無視します。
- 2)
-
-l を与えられた場合、新しい file.1 は圧縮されます。このとき -m, -u, -g
の各フラグにより、その対象が変更されます。
- 3)
-
メインの file を file.0 に移動します。
- 4)
-
-m, -u, -g, -t, -p の各フラグが与えられた場合、そのフラグに該当する空の file
を生成します。-p フラグの場合、以前と同じ所有者、グループ、パーミッションで生成します。
- 5)
-
新しい file.0 を -m, -u, -g の各フラグに応じて変更します。
オプション
- -m mode
-
ログファイルを mode に chmod します。-t を暗示します。
- -u user
-
ログファイルを user に chown します。-t を暗示します。
- -g group
-
ログファイルを group に chgrp します。-t を暗示します。
- -c cycle
-
ログファイルの保存する版を cycle までとします (デフォルト: 7)。cycle は 2 以上でなければなりません。
- -t
-
新しいログファイルを生成するよう touch します。
- -l
-
ログファイルを圧縮しません (デフォルト: 圧縮する)
- -p
-
ログファイルの所有者、グループ、パーミッションを保持します。
- -j
-
gzip に代えて bzip2 で圧縮
- -J
-
gzip に代えて xz で圧縮
xz で 強度オプションを与えない場合、xz はデフォルトで物理メモリ量をベースに判断します。xz
は、圧縮レベルを高めるために、非常に大きなメモリが必要なことに注意してください。
- -1 .. -9
-
圧縮強度やメモリー使用量 (デフォルト: 9、xz 除く)
- -C
-
強制的な循環ログファイルの一掃
- -d
-
循環に標準日を使用します。
- -D dateformat
-
override date format, in the syntax understood by the date(1) command
- -r
-
ファイルの循環をする際に . に代えて rolldir を使用します。
- -n
-
空ファイルを回転しない
- -q
-
静かに
バグ
プロセスが
file.0 にまだ書き込んでいる間に、savelog が
file.1 に移動して圧縮すると、データを失うことになります。
関連項目
logrotate(8)
翻訳
倉澤 望 <
nabetaro@debian.or.jp>, 2012
Debian JP Documentation ML <
debian-doc@debian.or.jp>