UPDATE\-PASSWD
Section: Maintenance Commands (8)
Updated: Debian ツール
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名前
update-passwd - /etc/passwd, /etc/shadow, /etc/group の安全な更新
書式
update-passwd [
options]
説明
update-passwd は、実行中の Debian システムにある /etc/passwd, /etc/shadow, /etc/group
の更新を行います。現在のファイルと base-passwd パッケージにより配布されたマスターコピーを比較し、グローバルシステムレンジ
(0-99) のエントリをすべて更新します。
オプション
update-passwd は、通常の GNU コマンドライン構文を受け付けます。 長いオプションは、ダッシュ ('-') 2
個で始まります。
- -p, --passwd-master=FILE
-
passwd データベースのマスターコピーとして FILE を使用します。 デフォルト値は
/usr/share/base-passwd/passwd.master です。
- -g, --group-master=FILE
-
group データベースのマスターコピーとして FILE を使用します。 デフォルト値は
/usr/share/base-passwd/group.master です。
- -P, --passwd=FILE
-
システムの passwd データベースとして FILE を使用します。 デフォルト値は /etc/passwd です。
- -S, --shadow=FILE
-
システムの shadow データベースとして FILE を使用します。 デフォルト値は /etc/shadow です。
- -G, --group=FILE
-
システムの group データベースとして FILE を使用します。 デフォルト値は /etc/group です。
- -s, --sanity-check
-
整合チェックのみを行い、他には何もしません。
- -v, --verbose
-
処理内容の詳細を提供します。2 個目の -v で、 さらに詳細になります。
- -n, --dry-run
-
何もしませんが、何をしようとしているかを表示だけ行います。
- -L, --no-locking
-
アカウントデータベースをロックしません。 これはデバッグ用にのみ使用するようにしてください。
繰り返しますが。本当に必要なとき以外は、使用しないでください!
- -h, --help
-
update-passwd の使用法のまとめを表示します。
- -V, --version
-
バージョン番号を表示します。
環境変数
- DEBIAN_HAS_FRONTEND
-
この環境変数が設定され、さらに --dry-run フラグが与えられていない場合は、update-passwd
は変更を行うかどうかを要求するために debconf
を使用します。各々の提案された変更は、個別のプロンプトを生成します。ユーザまたはグループの削除、UID または GID
の変更、およびホームディレクトリの変更は、高い優先度で要求されます。ユーザまたはグループの追加やシェルの変更は、中程度の優先度で要求されます。エントリを
NIS compat を含むエントリ上に移動するかどうか、またはユーザの GECOS を変更するかどうかの質問は、低い優先度で要求されます。
バグ
現在のところ、
update-passwd は shadow ファイルの検証を行いません。 passwd のエントリが shadow にもあるか
(その反対も)、 またパスワードが両方のファイルにないかチェックするべきです。
著者
Wichert Akkerman <
wakkerma@debian.org>
このプログラムは Debian プロジェクト用に作成されました。 著作権は Wichert Akkerman (1999-2002) と
Colin Watson (2002, 2003) にあります。 GNU General Public License の第 2
版により頒布されています。
翻訳
倉澤 望 <
nabetaro@debian.or.jp>
Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>